循環式浴槽の見分け方


    だれも入っていない静かな水面の浴槽の底をよく覗い
  て見れば明らかです。


   「説 明」

   源泉に水、ボイラーのお湯などを混入することを除けば
  ご自宅の「循環式水槽」(金魚や熱帯魚用)と温泉の循環
  式浴槽の基本的原理は同じです。

   水槽の底には、魚の糞や食べ残しが沈殿しているはず
  です。特に、底砂や砂利を入れずに飼育してる方は解り
  安いと思います。

   同じように温泉の循環式浴槽にも、入浴者の排泄物や
  アカなどが溜まっています。 通常は、浄化器を通過させ
  循環させるので、浄化器内の良性バクテリアが分解し泥
  状になっております。

   しかし、レジオネラ菌対策に、塩素の混入量が多くなっ
  ているので、浄化器内の良性バクテリアなどの微生物は
  死滅しており、回収したお湯の中の排泄物やアカは分解
  されず、そのままの状態です。

   そこで、浄化器内のろ過剤ををより細かなものにして、
  排泄物やアカの量を抑えているのです。

   よって、レジオネラを心配するのなら、泥状の沈殿物よ
  り、細かい沈殿物の方が安心なのです。(おかしな話で
  すよね。)

   そして、最悪なのが、沈殿物が大量に固まりになって
  いる場合です。 これは、経費削減のために、浴槽へ投
  入する、お湯の温度を高く設定し、塩素の投入量を少な
  くしている浴槽の現象です。 沈殿物が泥状ですと、殺
  菌さえされていないことになります

   なお、通常多くの宿の大浴場は、照明を落としぎみに
  しております。 演出効果のためだと思うのですが、浴槽
  内の汚れを目立たなくする効果もあると思います。 目を
  皿のようにして、しっかりと見極めましょう。

   休前日やシーズンなど、宿泊客が多い時は、入浴者に
  より、お湯が攪拌されているので判別がむずかしいのが
  、難点です。


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