ホテル林立 景観も悪化

     廃虚放置、寂れた印象に


     下野新聞 7月5日記事


    「勝ち組」温泉場と評され、湯畑で人気の群馬県草津温泉。 旅館数
   は、昔からほとんど変わらず、いかにも温泉場らしい町並みが今も残る
   。

    「居住地域が狭く、地価も高い。周囲は国有林で開発が進まなかった
    」(草津町観光課)。 地域の事情が幸いした。


    目立つ規則違反


    川沿いに大小八十九軒の宿泊施設が林立する鬼怒川温泉。収容定員
   を合わせると、藤原町の人口の二倍近い約二万一千人。温泉地としては
   国内第四位の収容規模を誇る。

    「宿泊施設が増え、街が延びていってしまった。地区が分かれ、旅館の
   足並みもそろわない」(藤原町観光課)

    一九六○年代の高度経済成長期、新興ホテルの進出が相次ぎ、老舗
   ホテルは増築で対抗した。バブル期は新旧ホテルが増改築を競った。

    鬼怒川沿いは約四キロにわたって、コンクリートの建物が「乱立」した。

    日光国立公園の第二種特別地域に指定される温泉街。ホテルは高さ
   材料、外壁の色など厳しい制限があるが・・・・。

    温泉街ホテルの高さ規制は50メートル以下。同じ二種指定の日光湯元
   温泉は20メートル、那須甲子温泉も13メートル以下に制限されている。

    「高さ規制なんて、あってないようなもの。これほど規制が緩いのは日本
   で鬼怒川ぐらいでしょう」。 環境省北関東地区自然保護事務所の職員が
   はなす。

    温泉街は派手な看板や照明など自然公園法に違反する設置物が目立つ
   だが、監督、指導する立場の同事務所は「1人の担当者では限界がある」と
   改善は進まない。

    互いに丸見え

    ホテルが密集する温泉街中心部。リバービューを売りとして客室が両岸に
   せり出す。 川を挟んで互いの客室が丸見えのホテルもある。

    鬼怒川から離れた山際に立つホテル。出迎えるスタッフに男性客が話し掛
   けた。「あー、ここはのぞけないんだね」。首に双眼鏡をぶら下げている客も
   現れる始末。

    「昔は、ここから立派なアカマツの林が広がって、眼下に鬼怒川が豪快に
   流れ、最高の眺めでした」。あさやホテルの八木沢一郎会長は懐かしむ。

    対岸は今、松林に代わり、コンクリートの建物がそそり立つ。豪快な鬼怒
   川の流れも、上流の巨大ダムに止められた。 水と渓と緑の温泉郷ー。キャ
   ッチフレーズは、絵に描いたもちに終わった。

    「最大の課題は廃虚のホテル。寂れた街をイメージさせてしまう、やっかい
   な存在」。藤原町が気にかける廃虚が数棟。

    「誰が金を払って壊すのか、跡地は買うのか借りるのか。地権者、建物所
   有者との交渉は難航しそう」。

    更地化後の施設整備費を補助する国の「まちずくり交付金」の適用を、町
   は一年後の○五年度からに先送りした。

    足銀破綻に連鎖して「廃虚」が増える恐れがある。大きな不安が地元に渦
   巻いている。

          以上、下野新聞特集記事7月5日より転記


 スクウェアヒルズオーナーの一言

    廃虚のホテルができることこそが鬼怒川温泉を再生させる第一歩でありチ
   ャンスだと考えるべきだと思います。 確かにそのままにしておいたら寂れた
   イメージが増すだけです。老朽化しており倒壊等の.恐れがあるのなら即刻取
   り壊す必要があります。

    なぜなら、鬼怒川温泉郷の川沿いのホテル旅館の多くは、その建設事態が
   違法なのです。建物の安全性が確保されていないのです。確かに増改築がさ
   れあたかも新しく見えますが、1階部分は建築基準法違反なので、新築はでき
   ないのです。新築すると元の建築面積が保てず客室が減少するからです。

    具体的な理由を述べることは控えますが、先日起きるべくして起きた現象とし
   て鬼怒川温泉街の誇る大手老舗ホテルの土台部分に位置する大浴場部分が
   突然倒壊しました。幸い昼間の宿泊客のいない時間でしたので怪我人などの
   被害はありませんでしたが。当然、その上階の客室は全て使用不能となったこ
   とはいうまでもありません。

    要は、鬼怒川沿いの足場が崩壊したとゆうことです。これは、川にせり出して
   建つ大型ホテル全般にあり得ることです。

    河川には、必ずその両岸部分には、建物を建てられない国有地が存在しま
   す。鬼怒川は一級河川ですので、その国有地(青地)は相当あります。しかし
   、その部分を含めて建物を建てれば、当然違法ですし危険な訳です。遠まわ
   しながらご理解いただけたかと思います。

    「町ずくり交付金」ですが、申請のタイミングを間違わずに上手に利用しても
   らいたいものです。 清算すべきホテル旅館が全て出揃った時ですね。

    魅力ある温泉街を築くためには、宿泊施設だけでは不可能であることはこ
   までの経緯から明白となったわけです。やはり、商店街や来訪者を飽きさせ
   ないサービス施設と自然のバランスが大切なのです。

    昼間は充分に自然の恵みを堪能できる、夜は自然を堪能しながら観光地
   としての特色を生かすべく、人々の心を捕らえるイベントや施設をテーマをも
   って当地の実権者の利権にとらわれずに、来訪者の気持ちに立って、バラン
   スよく配置してゆくことが大切なのです。

    地酒の試飲販売や栃木県産コシヒカリの試食販売、地元特産物の公共販
   売センターを特別会場として一時的にもうけるのではなく、恒久的に場所を
   特定して何箇所かに設置し途中に、100%源泉掛け流しの露天風呂や足湯
   お土産店やそれにとらわれないショッピングセンターなどが必要でしょう。

    今こそ、「外にでれば、なにか楽しいことがあるかもしれない」とゆう期待感
   をもたせそれを裏切らない街を作り出すチャンスだと思いますよ。

    この様な、再生計画が合理的に、実現できる環境を作り出せるチャンスが
   今おとずれているのです。

    そのためには、国や再生機構が足利銀行と同じ失敗を繰り返さないことで
   す。 一時的な雇用の問題とらわれずに、きっぱりと悪いデフレの元凶となる
   大手宿泊施設を清算させることです。いくら多くの宿泊者を獲得できたとして
   も債権の元本返済に至らない企業は、良いデフレを作り出せる優良宿泊施
   設の業績さえ悪化させるのです。

    このような、企業を支援しようなどとゆう、間違った施策を国や行政が行って
   いるうちは、けして地域再生のための環境は整わないことは、必然です。

    返済不能な借金を背負い、顧客の囲い込みをおこない、近郊地域の産業構
   造を崩壊させている大手宿泊業を、この期に清算させることがなによりも現在
   行うべき必定手段なのではないでしょうか。

    現在の地域の人々の起業マインドは冷え切っています。 いくら夢をいだき
   経済原理に基ずき、計画を立て借金をして事業を起こしたとしても、バブル期
   に多額の借金によって作られた大手宿泊業の設備にはかなわないのです。

    その豪華設備で、民宿、ペンション並以下の宿泊料金で、国や行政・銀行
   の支援を受け経営を続ける以上、他の宿泊業はみな倒産ですよ。

    そのホテル旅館で働く人々にとっても、会社が赤字である以上給与は永遠
   に安定しないでしょうし、他の宿泊業にトラバーユしたくとも優良宿泊業が無い
   とゆう時代になることも必定なのです。

    国は、地域再生の支援はしても個々の企業の支援はすべきではないので
   す。それは、資本主義社会、民主主義社会の崩壊の手助けになりかねない
   からです。 大切な国税を、国民の夢を打ち砕くことにつかうことになります。

    ソ連の崩壊が時代の流れによりもたらされたように、温泉街においても過去
   の時代に合わない遺物や体制は自然に崩壊させるべきです。 今がチャンス
   なのです。

    軽く一言のつもりがつい.熱がはいってしまい大変失礼しました。 鬼怒川は
   本当に大変な分岐点にたっているのです。



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